乳製品

4.たんぱく質とアレルギー
カゼインとラクトグロブリンというたんぱく質が、アレルギー反応を引き起こします。
カゼインはカルシウムを運ぶ働きがあり、ラクトグロブリンはビタミンAの運搬を担ってします。しかしこれらの成分は、人間の母乳には含まれていません。
βラクトグロブリンだけを摂取することはありませんが、カゼインは様々な加工品に含まれていることがあるのでカゼインに対するアレルギーが強い場合は、加工品を与える際は特に注意が必要です。
市販の加工品には、思わぬ物にも乳成分が含まれていることがあります。乳成分については表示義務がありますので、ラベルの表示を確認しましょう。
牛乳アレルギーの軽い人は、第一制限食品の除去だけで良い場合もありますが、素人判断ではなく医師の指示にしたがいましょう。
表4.乳製品アレルギー制限食品例
制限食品種類 食品
第一制限食品 牛乳、ミルク、ヨーグルト、チーズ、バター、コーヒー牛乳、カルピス、ヤクルトなどの乳酸飲料
第二制限食品 カステラ、ケーキ、プリン、マーガリン、乳成分混入表示のある菓子類、パン粉、カレールー、ホワイトソース、シチューの素
第三制限食品 牛肉、羊肉とその加工品(ハム、ウインナー、ベーコン、ソーセージ、ゼラチン)、乳成分混入表示のあるジュース類や果物缶詰 
(参考:アレルギー症状と治療)
5.乳糖と老化
乳性品には乳糖を分解する消化液がラクターゼです。ラクターゼは、成長とともに分泌されなくなり、日本人の約8割の成人がこのラクターゼの分泌がされないという現状です。乳性品を摂取することで腹部膨満感や痛み、下痢など様々な悪影響があります。
乳糖はラクターゼによって、グルコースとガラクトースに分解されることで、小腸からの吸収が可能になります。ヨーグルトやチーズなどの発酵乳酸品はラクターゼの代わりに乳酸菌で分解でき、ガラクトースが作られます。このガラクトースが老化のもとになったり寿命を縮めたりする原因だと動物実験で明らかになっています。ヨーグルトやチーズにはD-ガラクトース※が多く含まれているためだと論文では指摘されています。
最近では、アンチエイジングという言葉がよく使われますが、乳製品はエイジング食品と言えます。
 ※D-ガラクトース
ラクトースの主成分で、天然に広く存在し、動物では脳や神経組織にある構成成分のこと。
6.カルシウムと骨粗鬆症
牛乳のカルシウムは、小魚などの食物に含まれるものより吸収がよいと言われますが、人間の血中カルシウム濃度はホメオスタシス(恒常性)によって一定に保たれています。ところが乳製品を摂取しすぎると、血中カルシウム濃度は急激に上昇してしまいます。そのため、体は血中のカルシウム濃度をなんとか通常の状態に戻そうというコントロールが働き、血中や骨の余剰カルシウムを腎臓から尿に排泄してしまうのです。つまり、カルシウム摂取のために飲んだ乳製品が、かえって体内のカルシウム量を減らしてしまいます。
 7.IGF-1と発がん性
近年の研究で、乳製品は発がん性があるということが解明されてきました。特に乳がん・前立腺がん・卵巣がんなどのリスクを高めるとされています。肺がんの原因が、大気汚染や喫煙であるように乳がんなどは乳製品が原因であるという研究者もいます。
乳がん・前立腺がん・卵巣がんなどの原因が乳製品だという理由のひとつが乳製品に含まれるIGF-1(インスリン様成長因子)です。IGF-1は、細胞の成長促進作用があります。下垂体前葉が分泌する成長ホルモンは、それ自身が細胞分裂を刺激するのではなく、肝臓などでIGF-1の産生を促すことによって間接的に成長促進作用をもたらします。
成長ホルモンそのものはヒトとウシで異なりますが、その刺激によって産生されるIGF-1はヒトとウシで同一です。そのため、乳製品の摂取によってヒトの体内に増加するIGF-1は人に対しても成長促進作用を示します。
IGF-1は70個のアミノ酸からなるポリペプチド(-CO-NH-の形で2個以上のアミノ酸が縮合する化合物)で、牛乳には4-50NG/mlのIGF-1が含まれています。牛乳中のIGF-1が直接吸収されるのかあるいは他の牛乳成分がIGF-1の生成を促すのかわかっていませんが、乳製品によって血液中のIGF-1は確実に増加します。
イギリス・シェフィールドで行われた研究によると、1日当たり平均486mlの牛乳を18か月飲んだ12歳の女の子(44名)の血中IGF-1濃度は、160mlの牛乳を飲んだ同年齢の女の子(38名)に比べて10%高くなりました。また、モンゴル・ウランバートルの46名の学童(10-11歳)に1日710mlのアメリカの超高温殺菌の市販牛乳を飲ませたところ、血液中IGF-濃度が290・9から358・3nmol/mlへと23%上昇したという報告もあります。
乳児の細胞分裂を刺激するようにデザインされた物質を、成熟したヒトが口にしたら特定のがんの罹患率が上昇します。乳製品に含有しているIGF-1は、細胞の分裂増殖が最も盛んなとき(子どもでは乳児期と思春期。おとなではがんに罹ったとき)にその力を発揮します。離乳期を過ぎた人間は牛乳などを飲んではいけないのです。
多くの乳製品の身体に対しての害を与えることから、代替品として豆乳を飲むという積極的な考えが必要です。

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